以前、業務で仮想ドライブを作成するのにsubstコマンドを使用しました。
今後に向けての備忘録として今回まとめていますので、参考になればと思います。
コマンドの概要
subst
コマンドは、Windowsオペレーティングシステムで利用されるコマンドラインツールで、
ドライブレターとディレクトリのパスを関連付けます。
これにより、仮想的なドライブレターを作成し、ディレクトリをまるで別のドライブのように
アクセスできるようになります。
オプションについて
substコマンドのオプションは以下を使用することができます。
/D
: 既存の仮想ドライブの割り当てを解除します。/?:
ヘルプを表示し、コマンドの使用法や利用可能なオプションを表示します。
使用例
コマンドの使用例は以下です。
subst X: C:\Example\Directory
この例では、C:\Example\Directory
をX:
ドライブとして関連付けています。
これにより、X:
を通じてC:\Example\Directory
にアクセスできるようになります。
subst /D X:
この例では、X:
ドライブの関連付けを解除しています。
実際に使うシチュエーション
実際にコマンドを使うときは以下のようなシチュエーションが想定されます。
- プロジェクトの整理
- 短いパスの作成
- プログラムへのパス指定
- テスト環境の構築
プロジェクトの整理
大規模なプロジェクトで複数のディレクトリやファイルにアクセスする場合、それぞれに仮想ドライブを関連付けることで、作業をスムーズに進めることができます。
短いパスの作成
長いディレクトリパスにアクセスするのが煩わしい場合、substを使用して短縮した仮想ドライブを作成し、簡潔にアクセスすることができます。
プログラムへのパス指定
特定のプログラムが特定のディレクトリを要求する場合、substを使用してそれを満たす仮想ドライブを作成することで、柔軟な設定が可能です。
今回、業務で使用したのはこのプログラムへのパス指定です。アプリ内でデータを取り込む際に
ドライブ名で指定する必要があったので、データが入っているフォルダを仮想ドライブとして設定し、
データ取り込みを行いました。
テスト環境の構築
開発やテストの際に、仮想ドライブを利用してテスト用のデータやコンフィギュレーションを簡単にアクセスすることができます。
まとめ
subst
コマンドはWindowsインフラエンジニアにとって非常に便利なツールです。
効果的に利用することで、プロジェクトの整理や作業の効率化、短縮されたパスへのアクセスなど、
さまざまな使い方があります!
柔軟性を活かして、システムの構築やメンテナンス作業を効率的に実施しましょう!