現場の仮想デスクトップ環境のOSをWindows11に切り替える事になったので、
一度、自宅の環境でWindows11でSysprepを試してみた。
試しにやってみたところ、すんなりSysprepはできなかったのでエラー内容と
対処を備忘録としてまとめる。
Sysprepをとりあえずやってみた結果
最初は何も対策を取らず、Sysprep.exeを実行してSysprepをやってみた。
案の定、エラーが発生した。エラー内容は「C:\Windows\System32\Sysprep\Panther\」の
setupact.log(全体ログ) または setuperr.log(全体ログのエラー部分のみ記載) に記載されている。
エラー内容としては以下の2つが発生した。
- Bitlockerがかかっている
- UWFアプリがインストールされてしまっている。
もし、「致命的なエラー」と表示された場合は何をやっても同じエラーになるので、
マスタを再作成する必要がある。
Bitlockerがかかっている
Bitlockerがかかっている状態だとエラーになる。エラーメッセージとして、以下の内容が記載されている。
yyyy-MM-dd hh:mm:dd, Error SYSPRP BitLocker-Sysprep: BitLocker is on for the OS volume. Turn BitLocker off to run Sysprep. (0x80310039)
今回インストールしたWindows11 24H2では、インストールの際にデフォルトでBitlockerが有効化される。
そのため、Sysprep前にコントロールパネルやPowershellで解除する必要がある。
コマンドは以下を使用する。暗号化されているドライブごとに設定解除を行う必要がある。
manage-bde -off ドライブ名(例:c:、d:など)
解除が終わったら、以下のコマンドで結果を確認する。
暗号化の終了は、コマンドを実行して「暗号化された割合が 0.0%」になっていることで確認できる。
manage-bde -status
暗号化の解除途中にSysprepをやるとエラーになるので、暗号化が終了していることを確認してからSysprepを行う。
UWFアプリがインストールされてしまっている。
自分では何もしていなくても、自動でUWFアプリがインストールされてしまうことが原因で
失敗することがある。
対処方法としては、エラーログに記載されたアプリをアンインストールする。
Powershellで実施していて、以下のサイトに記載されているようにコマンドを実行する。
参考
実際のエラーメッセージは以下
yyyy-MM-dd hh:mm:dd, Error SYSPRP Package XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX was installed for a user, but not provisioned for all users. This package will not function properly in the sysprep image.
yyyy-MM-dd hh:mm:dd, Error SYSPRP Failed to remove apps for the current user: 0x80073cf2.
XXXXXの部分にアプリ名が記載されているので、それをアンインストールする。
「0x80073cf2.」のエラーコードが目印
最後に
上記2つのエラーを解消することでSysprepを行うことができた。
ネットで調べると他のエラーで失敗することもあるとのこと。
個人的な印象としては、ストアアプリに関連するエラーが一番多い印象。